「別れてから随分と経ったのに、元カレからの連絡がしつこい!うざい!」と悩んでいる女性は少なくありません。「うざい!」とイライラしているだけならまだ良いでしょう。しかし、ニュースなどで元交際相手による殺人事件を見てしまうと「自分も殺されるかも・・・」と怖くなってきますよね。男性と女性では力が違うので、襲われたら最後、逃げ出すことすら難しいでしょう。そうならないためにも、元カレがストーカーになる前にできることをしましょう。
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はじめに
また、厳しいようですが、ストーカーにさせてしまう自分の心を見つめ直すことを活学では推奨します。活学では、全ての事象はあなたのために起こると考えています。痴情のもつれで命を落とすより、ご自身の心の闇に向き合う方がはるかにマシではありませんか。(➢詳しくは次ページ)
ストーカーになりやすいタイプ
ストーカーになりやすい男のタイプは以下の2つが当てはまります。女性でも同等のことが言えますが、男性は女性よりも「社会的生物」であるという認識が強いため、感情を出すのが苦手です。ですので、感情を出すことを許したあなたに固執しやすいといえます。
自己愛が強い男
「自尊心では?」と思う方もいるかもしれませんので、自己愛と自尊心の違いについても触れたいと思います。日本では、自己愛と自尊心が反対に思われていることが多いです。外国語でプライドという言葉が自尊心と訳されたのち、日本では「プライドが高い」「プライドが低い」というように使われるようになったからでしょう。英語では、Prideと共に使われるのは「High]「Low」ではなく、「Have」です。所有ですので、存在の有無が問われます。「自尊心」の本来の意味は、自分の存在自体を自身で愛おしいと思え、自身を本当の意味できちんと大切にできる感覚です。
自己開示が苦手な男
自己開示が苦手な人は、自己開示をさせてくれたあなたにより特別な感情を抱きます。自己開示が苦手な人でなくても、新しい自分を受け入れてくれた人には好意を抱きます。それは、心理学でも「ジョハリの窓」を用いて言われています。ジョハリの窓とは、「自分が知っている」「自分が知らない」「他人が知っている」「他人が知らない」という2つの軸で分類された4つの概念です。4つの概念は、下記の通りです。
- 「自分:知っている」「他人:知っている」→開放領域
- 「自分:知っている」「他人:知らない」 →隠蔽領域
- 「自分:知らない」 「他人:知っている」→盲点領域
- 「自分:知らない」 「他人:知らない」 →未知領域
このうち、褒められて最も嬉しく感じるのは盲点領域、つまり「他人は知っているけれど、自分では気付いていない自分」です。例えば、かわいいと評判のあなたは、自分でもかわいいという自覚があるでしょう。その場合、「かわいいですね」と褒められても、新鮮な驚きはないでしょう。このように、自分自身が既に知っている情報について改めて知ることを「自己確認」と心理学ではいいます。しかし、自覚していないことを褒められると「自分にそんな一面が!」という驚きが生まれます。これを「自己拡大」といいます。人は、「自己拡大」の喜びを与えてくれた人に対して、特別な感情を持つようになります。よくテレビで芸人さんが「美人は『キレイ』と言われ慣れているから『ブス』というと落ちる!」と言っているのも、「自己拡大」をうまく利用した方法です。
ストーカーになる心理とは
別れたとしても、あなたによって自己拡大を与えてもらった元カレは、更なる自己拡大を求めます。しかし、その自己拡大はあなたが与えていたことで、元カレ自身が自ら生み出したものではないので、あなたにその自己拡大を別れたあとも要求してきます。行動は感情によって起こります。ですので、ストーカー行動を起こすかどうかは感情を追って見る必要があります。感情を確認するのには、活学では1980年にRobert Plutchikによって提示された「感情の輪」を使って見ていきます。まずは、自己拡大をさせられたことによる「ecstasy:大喜び」から始めましょう。
Photo credit: purprin(日本語の「プルチックの感情の輪」の図はこちらをご参照ください)
「大喜び」という感情は、隣り合う「vigilance:警戒」と「admiration:憧れ」を足した感情だと見ます。または、反対側にある「grief:悲痛」が解消されて「大喜び」になる場合もあります。まず、隣り合う感情から見ていきます。「大喜び」の隣の感情は「警戒」と「憧れ」です。何に「警戒」していて、何に「憧れ」ていたのでしょうか。また、何に「悲痛」を感じていたのでしょうか。想像できますか?恐らく、自己拡大が止まることを警戒していたのでしょう。また、自己拡大を与えてくれるあなたに憧れていたのでしょう。自分が受け入れられないことに悲痛を感じていたのでしょう。この3つが解決していたからこそ、大喜びしていたのです。
ストーカーのタイプ別心理
▶活学的「プルチックの感情の輪」をもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください
連絡だけの軽症なケースのときに対応が必要
Photo credit: purprin(日本語の「プルチックの感情の輪」の図はこちらをご参照ください)
下のレイヤーで聞くことによって「激怒」していた感情を、分析することができるので一つ下の「anger:怒り」に落とすことができます。「予測」できないことが「怒り」につながっていたということがわかれば、「予測」に対して計画を決めてあげるなどのフォローをしっかりしてあげれば、未来を楽観視することができるので、隣の「喜び」に感情を移行することができます。そうすれば、あなたにつきまとうことはやめてくれるでしょう。