元カレがストーカー化しそうで怖い。別れたのに連絡がしつこいときの対処法

「別れてから随分と経ったのに、元カレからの連絡がしつこい!うざい!」と悩んでいる女性は少なくありません。「うざい!」とイライラしているだけならまだ良いでしょう。しかし、ニュースなどで元交際相手による殺人事件を見てしまうと「自分も殺されるかも・・・」と怖くなってきますよね。男性と女性では力が違うので、襲われたら最後、逃げ出すことすら難しいでしょう。そうならないためにも、元カレがストーカーになる前にできることをしましょう。

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はじめに

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ストーカーは誰でもなり得るということを覚えておきましょう。あなた自身も、あなたの元カレも、あなたの今カレもなり得るのです。ストーカーによる殺人事件は、テレビの中だけに限らず、あなたの身に起こる可能性もあるのです。別れ方が大事だとよく言われていますが、別れた時点すなわち過去を変えることはできません。変えられない過去を悩むより、いま起こりそうな問題、起こっている問題について対処していく方が賢明です。元カレはストーカーになりやすいタイプなのか、ストーカーになってしまった元カレの心理はどういう状態なのかを知ることで対策を練りましょう。
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また、厳しいようですが、ストーカーにさせてしまう自分の心を見つめ直すことを活学では推奨します。活学では、全ての事象はあなたのために起こると考えています。痴情のもつれで命を落とすより、ご自身の心の闇に向き合う方がはるかにマシではありませんか。(➢詳しくは次ページ)

ストーカーになりやすいタイプ

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ストーカーになりやすい男のタイプは以下の2つが当てはまります。女性でも同等のことが言えますが、男性は女性よりも「社会的生物」であるという認識が強いため、感情を出すのが苦手です。ですので、感情を出すことを許したあなたに固執しやすいといえます。

自己愛が強い男

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自己愛は英語で「Narcissism」ですので、ナルシズム・自己陶酔のことを指します。自己愛は成長過程だと心理学で言われています。大人になっても自己愛が大きいと、不安感・孤独感が強かったり、罪悪感・劣等感が強かったり、他人を見下したり、賞賛されたがったり、様々な障害が出ます。故に、自己愛が強い男は「フラれたら、また一人だ」などと不安感からストーカーになりやすいです。
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「自尊心では?」と思う方もいるかもしれませんので、自己愛と自尊心の違いについても触れたいと思います。日本では、自己愛と自尊心が反対に思われていることが多いです。外国語でプライドという言葉が自尊心と訳されたのち、日本では「プライドが高い」「プライドが低い」というように使われるようになったからでしょう。英語では、Prideと共に使われるのは「High]「Low」ではなく、「Have」です。所有ですので、存在の有無が問われます。「自尊心」の本来の意味は、自分の存在自体を自身で愛おしいと思え、自身を本当の意味できちんと大切にできる感覚です。

自己開示が苦手な男

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自己開示が苦手な人は、自己開示をさせてくれたあなたにより特別な感情を抱きます。自己開示が苦手な人でなくても、新しい自分を受け入れてくれた人には好意を抱きます。それは、心理学でも「ジョハリの窓」を用いて言われています。ジョハリの窓とは、「自分が知っている」「自分が知らない」「他人が知っている」「他人が知らない」という2つの軸で分類された4つの概念です。4つの概念は、下記の通りです。

  • 「自分:知っている」「他人:知っている」→開放領域
  • 「自分:知っている」「他人:知らない」 →隠蔽領域
  • 「自分:知らない」 「他人:知っている」→盲点領域
  • 「自分:知らない」 「他人:知らない」 →未知領域
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このうち、褒められて最も嬉しく感じるのは盲点領域、つまり「他人は知っているけれど、自分では気付いていない自分」です。例えば、かわいいと評判のあなたは、自分でもかわいいという自覚があるでしょう。その場合、「かわいいですね」と褒められても、新鮮な驚きはないでしょう。このように、自分自身が既に知っている情報について改めて知ることを「自己確認」と心理学ではいいます。しかし、自覚していないことを褒められると「自分にそんな一面が!」という驚きが生まれます。これを「自己拡大」といいます。人は、「自己拡大」の喜びを与えてくれた人に対して、特別な感情を持つようになります。よくテレビで芸人さんが「美人は『キレイ』と言われ慣れているから『ブス』というと落ちる!」と言っているのも、「自己拡大」をうまく利用した方法です。

ストーカーになる心理とは

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別れたとしても、あなたによって自己拡大を与えてもらった元カレは、更なる自己拡大を求めます。しかし、その自己拡大はあなたが与えていたことで、元カレ自身が自ら生み出したものではないので、あなたにその自己拡大を別れたあとも要求してきます。行動は感情によって起こります。ですので、ストーカー行動を起こすかどうかは感情を追って見る必要があります。感情を確認するのには、活学では1980年にRobert Plutchikによって提示された「感情の輪」を使って見ていきます。まずは、自己拡大をさせられたことによる「ecstasy:大喜び」から始めましょう。
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Photo credit: purprin(日本語の「プルチックの感情の輪」の図はこちらをご参照ください)
「大喜び」という感情は、隣り合う「vigilance:警戒」と「admiration:憧れ」を足した感情だと見ます。または、反対側にある「grief:悲痛」が解消されて「大喜び」になる場合もあります。まず、隣り合う感情から見ていきます。「大喜び」の隣の感情は「警戒」と「憧れ」です。何に「警戒」していて、何に「憧れ」ていたのでしょうか。また、何に「悲痛」を感じていたのでしょうか。想像できますか?恐らく、自己拡大が止まることを警戒していたのでしょう。また、自己拡大を与えてくれるあなたに憧れていたのでしょう。自分が受け入れられないことに悲痛を感じていたのでしょう。この3つが解決していたからこそ、大喜びしていたのです。
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しかし、あなたとの仲が壊れそうになってくると別れるのを警戒して、隣の「警戒」ゾーンに移ります。そしてあなたに振られると、その隣の「激怒」に移ります。そして、あなたが他の男性と付き合い始めると、そのまた隣の「大嫌い」に移ります。隣の感情に映る原因は人それぞれ違います。別れを切り出してすぐに「大嫌い」のところまで感情を動かす人もいます。また、別れを言われても「警戒」ゾーンにいる人もいます。元カレが別れを警戒していたのではなく、あなたが目の前からいなくなることを警戒していた場合です。「警戒」している元カレは、何としてでもあなたを目の届く範囲に置いておきたいので、感情が「警戒」に留まっているタイプもストーカーになりやすいです。

ストーカーのタイプ別心理

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ストーカーのタイプの違いは、先ほどから見ている「プルチックの感情の輪」の感情の違いにあります。「警戒」ゾーンにいるストーカーは、監視タイプだと言えます。プルチックの感情の輪を見てみましょう。隣が「大喜び」と「激怒」ですので、「僕を無視するなんて許さないぞー」と怒りながらも「こんなに必要としているのは、僕だけだ」と喜びを感じています。
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「激怒」ゾーンにいるストーカーは、猟奇的なタイプだと言えます。「激怒」の隣は「警戒」と「大嫌い」ですので、「僕の前からいなくなるなんて言わないよね?」と警戒しつつも「そんな悪い子は嫌いだぞ」と脅してきます。
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最後に「大嫌い」を見てみましょう。このタイプは、駄々をこねる子どもタイプです。「大嫌い」の隣は「激怒」と「悲痛」ですので、「なんで僕の胸の痛みがわかってくれないんだ?」と責めてきます。あなたの元カレはどのゾーンまで行ってしまっていますか?
▶活学的「プルチックの感情の輪」をもっと知りたい方はこちらの記事もご覧ください

連絡だけの軽症なケースのときに対応が必要

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断っているのに頻繁に連絡がくる、無言電話が掛かってくるなどは立派なストーカー被害です。(➢ストーカー規制法についてはこちらから)この場合は、警察に言いましょう。それよりも軽症なケースで話し合う場合は、ファミレスなど人が多いところで話し合いをするなどと安全策を取りながら、無理をしないよう気を付けてください。話し合いをする場合は、先ほどから見ている「プルチックの感情の輪」を用いて、相手の感情の度合いを下げていきましょう。感情の度合いを下げるためには質問をします。一つレイヤーを下げて聞くことが重要です。例えば、「激怒」している相手には、隣の「警戒」と「大嫌い」の一つ下の「anticipation:予測」と「disgust:嫌気」にフォーカスして質問します。「あなたは何を「予測」しているの?」「何に「嫌気」を感じているの?」と聞いてみましょう。
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Photo credit: purprin(日本語の「プルチックの感情の輪」の図はこちらをご参照ください)
下のレイヤーで聞くことによって「激怒」していた感情を、分析することができるので一つ下の「anger:怒り」に落とすことができます。「予測」できないことが「怒り」につながっていたということがわかれば、「予測」に対して計画を決めてあげるなどのフォローをしっかりしてあげれば、未来を楽観視することができるので、隣の「喜び」に感情を移行することができます。そうすれば、あなたにつきまとうことはやめてくれるでしょう。

被害が大きくなる前に出来るテクニックと解説

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ここでは、一般的にストーカー予備軍の元カレを撃退する一般的なテクニックを2つ紹介します。どちらの手段が良いかは、あなたが心苦しくない方を選びましょう無視をし続けることで気を病むならば、いっそのこと、電話やメールをし、敬語を用いて距離感を分からせた方が楽でしょう。

敬語を用いて距離感を分からせる

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敬語というのは丁寧な一方、慇懃無礼という言葉があるように相手に不快感を与えることができる相反する思考を含み持つ言葉です。丁寧に敬う必要がない場合の敬語は、距離を感じさせます。鬱陶しいと思いつつも、元カレに対して今まで通りに話していませんか?今まで通りの話し方をしてしまうと、関係性が変わったことに気付かせることができません。

相手にしない

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徹底的に無視をして、「あなたに興味がない」ということを示す方法です。愛の反対は無関心だからです。「あなたに関心がありません」と伝えているようなものです。しかし、あくまで「伝えているようなもの」なので、元カレがどう捉えるかは元カレ次第になってしまいます単純に「都合が悪い時間帯だったのかも」と電話の頻度が高めてしまう可能性もあります。

深刻なケースは元カレに遠慮せずに警察へ

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家や職場に会いに来たり、脅されるようならば、元カレに遠慮している場合ではありません。一人で悩まずに、警察に相談してください。命あっての人生です。