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はじめに
『地獄少女』というアニメをあなたは知っていますか?2005年から2009年にかけて第1期~第3期が放送されていて、2017年にも新たに第4期が放送されたほど人気のアニメです。強い怨みの情念を持つ者が、深夜0時ちょうどにのみアクセス可能となるサイトに地獄に流したい人の名前を入力して送信すると、地獄少女が目の前に突然と契約しに現れます。契約内容は、依頼者の恨み人を地獄に送る代わりに、「人を呪わば穴2つ」ということで、依頼者も死んだ後に地獄に行くという内容です。あなたは、今、恨んでいるあの人がいなくなるなら、自分が死後、地獄に行くことになっても、地獄に流しますか?
復讐では恨みは募るだけ!恨みを晴らす5つのステップ
毎日、恨みで胃がムカムカとしてしまっていては、健康を害してしまいます。また、恨みがあったら、心に苦しみを抱き続けるので、活き活きと過ごすことは不可能です。恨みがあるがゆえに、カラダも心も輝きをなくしてしまいます。それこそ、地獄のような日々ですよね。さっさと恨みを晴らして、元の活き活きとした生活を取り戻しましょう。そのために、することは復讐ではありません。復讐では、本当の意味で、恨みを晴らすことはできません。活学では、恨みの原因になった出来事の執着を手放すことにフォーカスします。恨みを根源から、晴らしていきましょう。
無理に相手を許そうと思わなくていい
恨みの対象を無理に許そうとする必要はありません。「良くない感情だ」と感情にストップをかけないでください。「許せないッ」という感情ですら、あなたの大事な感情です。辛く、苦しい感情で、いち早く手放したい感情だと思います。しかし、どんな感情も「味わいきること」が大事だと活学では教えています。「もうこれ以上いらない」「味わい尽くした」「しばらくケーキを見るのも気持ち悪い」と思うくらい、ケーキを食べたときのことを思い出してみてください。(*ケーキを食べ過ぎたことがなければ、他のものに変えてくださいね)恨みの感情も、ケーキと同じです。「もうこれ以上、恨みの感情はいらない」「味わい尽くした」と思えるくらい、恨んでみましょう。感情に向き合わないからこそ、いつまでも引きずってしまいます。しっかりと、感情に浸りましょう。
恨みを抱いた出来事は何?
どんな出来事が恨みの原因となりましたか?書き出してみましょう。頭の中で考えるだけでは、堂々巡りになってしまいがちです。あなたの頭の中をしっかりと書き出しましょう。書き出すことは、あなたの中身を掻き出すことになります。
昨日のことのように感じられる恨みの出来事
書き出してみて、いかがでしたか。先月のことでも、3年前のことでも、10年前のことでも、まるで昨日のことのように、恨みの感情を思い出せたのではないでしょうか。なぜ、随分前のことでも昨日のことのように、思い出せるのでしょうか。少し考えてみてください。なぜ、忘れたいくらい腹が立った出来事なのに、忘れないで、いつでも思い出せるようにしているのでしょうか。そもそも、私たち人間は、古い記憶を忘れるように出来ています。それを明らかにした実験結果があります。「エビングハウスの忘却線」です。
ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは、意味のない3つのアルファベットの羅列を、被験者にたくさん覚えさせて、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験し、調べました。その結果は「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれています。この実験から、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1ケ月後79%が忘れてしまうという結果が出ました。この結果からわかったことは、下記の2点です。
- 記憶は、覚えた直後に、半分近く忘れてしまう。
- 残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持される。
そのため、人は反復して復習し、勉強します。出来事についても同じです。忘れないために、同じ出来事を何度も反芻しています。なぜ、忘れたいのに、忘れないようにしているのでしょうか。
覚えているのは出来事ではなく恨みの感情
意味を持たせなければ、もれなくエビングハウスの忘却曲線に則って、私たちは記憶を忘れていきます。にも関わらず、覚えているということは、出来事に意味を持たせているからだと言えます。人は出来事自体を覚えているのではなく、出来事を意味あるものに位置づけた「感情」を覚えているのだと活学では教えています。多くの人は出来事と感情を一体化して考えてしまいます。例えば、出来事は「ペットが亡くなった」ということだったとすると、すぐにマイナスの感情「ものすごく悲しい」を抱きがちです。本来は、感情は、出来事から生まれるものではありません。感情と出来事の間には、あなたの「解釈」があります。ペットが亡くなった例では、どのような解釈を持っていると言えるでしょうか?
出てきた解釈を手放そう
まとめ
いかがでしたか。復讐では、恨みの感情を深めるだけです。「人を呪わば穴2つ」ということわざがあるのも、復讐をしようとすると、いつまでもその恨みを引きずって生きていかなくてはならないということを指しているのでしょう。恨みを強める行為はもうやめて、恨みを昇華させませんか。出来事自体は常に、中立です。その出来事に意味をもたらしたのは、あなた自身です。あなたが恨みを昇華させ、活き活きと過ごせるようになることを心より祈っております。
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