うるさい!臭い!怖い!近隣トラブルの原因と防ぎ方と活学的対処法

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近隣トラブルになりやすいケース

トラブルの種となりやすいのは主に下記の4つです。

騒音がひどい、生活音がうるさい

起こりやすい近隣トラブルとして、第一に騒音が挙げられます。「テレビや音楽を大音量で流している」「楽器を演奏している」「深夜に大声で話したり笑ったり騒いでいる」など、大多数に「騒音」と捉えられる行動もありますが、何気ない生活音でも、程度や時間帯、受け取り側の状況によっては「騒音」と捉えられるケースも多くあります。私たちの生活の中には、子どもの声や走り回る音、掃除機や洗濯機の音、ドアの開け閉めの音、トイレを流す音、テレビの音、会話の声など、さまざまな生活音で溢れています。生活音も度が過ぎれば騒音となりトラブルの原因となります。環境基本法によって騒音の基準は定められています。昼間55db以下、夜間45dB以下とのことです。掃除機、トイレの音などは50~70dBなので、トイレは生理現象なので仕方がないとされそうですが、掃除機の程度の音が「うるさいだろうな」と思う時間帯には掃除機の音を基準にして行動すると良いでしょう。とは言えど、どこまでが生活音として許容でき、どこからが騒音と感じるのか、捉え方は人それぞれです。
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本人に悪気がなくても周りが迷惑しているというケースはあります。例えばですが、筆者の隣のマンションでは、注意喚起のために車や人が通るたびに、“ピーピーピー”と警告音が鳴り響いています。通行量の多い時間帯には、鳴り響く回数が気になり、深夜や早朝では、静けさの中に鳴り響く音が気になります。ついには、鳴っていない時も頭の中で“ピーピーピー”が響いており、近隣トラブルではないものの、騒音に悩まされています。必要な注意喚起の音も、見方を変えると騒音になります。あなたが良かれと思って、行っている行為も見方を変えてみましょう。
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活学的アプローチをするには、まずは感情を味わい尽くしましょう。それから「私の“普通“で判断していないか?神経質になり過ぎていないか?」「夜遅くに○○してはいけないと一般的に言うけれど、本当にそうか?」と思いを馳せてみることをおすすめします。そうすれば気持ちが落ち着いてくるので、感情的に相手を叱らずに済むでしょう。近隣の騒音が気になったら、文句を言いに行ったり壁を叩いたりする前に、あなたができることをしましょう。

ペットやゴミ、タバコなどの臭いがひどい

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ペットと暮らす人にとっては当たり前のことであっても、ペットを飼っていない住民からすると不快に感じることは多々あります。その中でも特にクレームとなるのが、臭いです。飼い主側がトイレの始末などのルールを守らず、悪臭を発生させ、トラブルとなるケースも発生しています。また、ゴミによる悪臭もトラブルとなりやすいものの1つです。ゴミの処理も各家庭で差が生じますが、生ゴミのような臭いが発生するゴミをベランダや玄関前に設置して悪臭を引き起こし、近隣トラブルへ発展していることが多いです。特に夏場の生ゴミは、対策をしないと悪臭を放つだけではなく、虫を呼ぶこととなります。最近では、「生ゴミが臭わない袋」などの臭い対策商品が100円ショップでも販売されています。生ゴミ問題に悩んでいらっしゃる方がいれば、ぜひお使いになってみてください。臭いの元の住民にプレゼントとして渡しても良いでしょう。
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続いて、タバコの臭いについてです。ベランダでタバコを吸うことで、近隣に悪臭の被害が及ぶこともあります。干している洗濯物に臭いがつくだけでなく、春や夏など窓を開ける季節は部屋の中にまで臭いが入り込んでしまう可能性があります。タバコを吸わない人にとっては、不快以外の何ものでもないです。筆者のマンションにも以前、“タバコの吸い殻が1階の住人の庭先に落ちていた”とマンション内に貼り紙がされていたことがあります。火の元は、誰でも慎重になりますし、特に気を付けたいところであります。また、共用部でタバコを吸ったりポイ捨てしたりするマナー違反もトラブルの原因です。マンションに住む方は、管理規約に違反する場合もあります。
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臭いの問題は、人によって苦手な臭いが異なります。他人が気にならない臭いも自分は許せない臭いということは多々あります。臭いは脳に直接来るので、怒りを抑えるのは大変だと思いますが、怒りをそのままぶつけるのではなく、「私が感じている悪臭は、人類全員が悪臭と判断するだろうか?」と自分自身に問うてみることを活学ではおすすめします。自分以外には悪臭ではないかもしれないと思えたら少しは優しく接せられるかもしれません。

共用部分の使い方やマナー

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共用部分の使い方やマナーもトラブルが起きやすい原因の1つです。たとえばエントランスや廊下を走ったり、大声で会話したり、駐輪場ではないところに自転車を放置したり、玄関前に可燃物などを放置したりなどが挙げられます。共用部分はあなただけの場所ではありません。他の住民も使う場所に私物を置くと、トラブルに発展しやすくなります。
先ほど挙げた騒音・悪習問題よりかは、共用部分の使い方に対する不満の方が、許容力を鍛えやすい課題だと活学では教えています。「こうあるべき」は本当にそうあらねばならないのか?生命の危機があるのか?人類全員がマナー違反だと言うだろうか?と考えてみましょう。「こうあるべき」を少しでも緩和できると、隣人だけではなく、他者へも緩和になれます。

挨拶が悪い

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くだらないと感じるかもしれませんが、意外に多いのが「あの人はいつも挨拶を返してくれない」といった挨拶に関するトラブルです。社交性がなく、挨拶することを恥ずかしく感じている場合でも、端から見たらただの「感じの悪い人」になっている可能性があります。挨拶から始まり、近隣トラブルに発展するケースも少なくないのです。筆者の隣のマンションでも挨拶の態度が悪いからという理由で「くそじじい!出てこい!」「外国人だからって舐めてるんじゃないよ!こちとら15年住んでるんだよ!」「下で子供に会ったとき、無視しただろ!奥さんも奥さんだ!出せ!」と言い争いをしているのを目撃したことがあります。どちらの住民も態度を改めることができず、警察沙汰になっていたようです。過度な挨拶は必要ありませんが、会釈を交わすくらいのマナーを持ち合わせると、お互いに気持ちよく過ごせると思います。