夫婦喧嘩の原因・禁句・事前に防ぐ方法、減らし方。仲良く暮らすには？

喧嘩中は、ついつい相手を言い負かせようときつい言葉を浴びせてしまいがちです。しかし、売り言葉に買い言葉でも、相手はそれがあなたの本心であると感じ、なかなか忘れてくれないでしょう。特に言ってはいけない言葉が下記3つです。

多くの男性にとって、仕事や年収は「男としての価値」とイコールであることが多いです。女性からしたら「事実を言ったまでのことよ！」だとしても、男性からしたら「稼ぎが悪い」は、「男としての価値が低い！」と責められているように感じるような言葉です。女性は世間一般的には若さや美貌が「女としての価値」と言われていますよね。「ババアになったなあ」「顔が垂れて、ブサイクになったね」「アンチエイジング、ちゃんとやってる？え？お金がないからできない？そんなことないでしょう。心が汚いから、顔も汚くなるんだよ。見てみろ、隣の奥さんは美人のままだろ。やっぱり女は器量だよな」などと、年齢や容姿を否定されることだと考えると良いでしょう。

「あなたがそんな風なのは、お義母さんのしつけが悪い」「あんな親に育てられたんだから、あんたがそんなんでも仕方ないわよね」「マザコン！」など、相手以外を挙げての攻撃はどんなに頭に来てもやめましょう。相手が生きてきた人生の過程を丸ごと貶すようなものです。義父母もあなたの両親と同じように扱いましょう。

「結婚は私の人生の汚点だわ！結婚なんてするんじゃなかった」「離婚しようよ」などは、本気で離婚したいと思っている場合を除いては、控えましょう。決定的な言葉を言ってから後悔しても、“後の祭り”となってしまうケースも多いのです。今まで一緒にいた時間を全否定したように受け取られても仕方ありません。

職場では、よく使われている「ヒヤリ・ハット」という言葉をご存知でしょうか。大きな危難が発生した際には、その前に多くの「ヒヤリとすること」「ハッとすること」が潜んでいるおそれがあるため、ヒヤリ・ハットの事例を収集・分析し危難を予防することが望まれるということです。そこで、職場や作業現場などでは、あえて各個人が経験したヒヤリ・ハットの情報を公開し、蓄積または共有することによって、危難の発生を未然に防止する活動が行われています。職場ではありませんが、夫婦間でも大きな喧嘩に至る前にも、たくさんのヒヤリ・ハット(アラート)が鳴っています。ヒヤリ・ハットを共有して、喧嘩する前に話し合いができたらいいですよね。

お皿を洗わずに放置しようとしていた夫が「ごめん、お風呂に入るまでには洗うから少し休ませて」と謝ってくれたときに「うん、お願いね」で終われば良いところを「さっさとしてよね！」とか「こっちにやれってことだよね？いつも調子がいいよね！」などと相手を攻めていませんか？ 謝罪を受け入れられないとき、相手の気持ちを尊重できないときは、感情的に喧嘩をふっ掛けるのではなく、一度落ち着いて何がそんなにイライラするのかを考えてみることを活学ではおすすめしています。そのうえで、相手にご自分の思いを相談しましょう。

「こう言い返すとまた怒るだろうから、黙っておこう」とする姿勢は、問題の先送りにしか過ぎません。言いたいことを我慢したときには、喧嘩をしないで済んだことにホッとしても、言いたいことを言えないストレスは少しずつあなたの中に溜まります。そうなると、会話すること自体が億劫になったり、相手の存在が重たく感じられたりと、二人の距離は開いていくばかりです。無言になるというのは、拒絶です。何も言ってないから、と自分を正当化するのではなく、拒絶しているということを認めましょう。拒絶するのではなく、歩み寄ることを目指しましょう。

夫婦喧嘩は、誰もが避けたいと思います。喧嘩をするときでも絶対に忘れてはいけないのは、相手を理解する気持ちです。相手を理解するための言い争いならそもそも喧嘩とは言いません。互いの理解を深めるという目標のためなら、言い争いで心が離れることはありません。その目標さえ忘れなければ、二人の関係はよりバージョンアップできるでしょう。仲直りよりも、仲を深めることに専念できるようになることをおすすめします。

いかがでしたでしょうか？活学では、違いは違いであって間違いではないと教えています。せっかく育ちが異なる二人が一緒に暮らしていくのですから、相手との違いを思いっきり楽しんでください。これを読んでも、相手を許せない方は「なぜ別れないのか？」を考えてみてください。金銭的な問題や世間体の問題など、相手を置き去りとした理由の場合は、相手が与えてくれていることに感謝が必要です。相手を置き去りとしていないのであれば、相手と向き合ってみてください。向き合えないのであれば、お互いの活力のためにも離婚を考えてみるのも悪くないと思います。皆様が日々、幸せに過ごせることを心よりお祈り申し上げます。